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ビル管理会社を変更する方法|失敗しない3ヶ月の手順と選び方

「今の管理会社の対応が遅くて困っている」「相見積もりを取ったら他社のほうが安かった」「修繕の見積もりが1週間以上来ない」——そんな不満を感じながらも、「変更するのは面倒そう」「何から手をつければいいかわからない」と踏み出せないオーナー様やビル管理担当者の方は少なくありません。

実際に管理会社の変更を検討・実行されたお客様からのご相談に数多く対応してきた経験をもとに、この記事では管理会社を変更すべきサインから具体的な手順、よくあるトラブルの回避方法まで、現場目線でわかりやすく解説します。

【この記事でわかること】

  • 管理会社を変更すべき3つの判断基準
  • 変更の相談から引き継ぎ完了まで3ヶ月スケジュール
  • 失敗しないための契約解除・引き継ぎのポイント
  • 新しい管理会社を選ぶときの比較基準

目次[非表示]

  1. 1.管理会社を変更すべき3つのサイン
    1. 1.1.① 緊急対応・修繕対応が著しく遅い
    2. 1.2.② 突然の値上げ交渉や他社との価格差
    3. 1.3.③ 管理品質のずさんさ(法定管理の漏れ・清掃品質の低下)
  2. 2.管理会社変更の流れ|相談から引き継ぎ完了まで約3ヶ月
    1. 2.1.STEP1(1ヶ月目):現状整理と候補会社の選定
    2. 2.2.STEP2(2ヶ月目):契約解除通知と新会社との契約
    3. 2.3.STEP3(3ヶ月目):引き継ぎ・スムーズな移行
  3. 3.失敗しない管理会社の選び方|比較で見るべき5つのポイント
    1. 3.1.① 緊急時・日常対応のレスポンス速度
    2. 3.2.② 清掃・設備管理の品質水準
    3. 3.3.③ 法定管理・報告体制の整備
    4. 3.4.④ 実績・信頼性
    5. 3.5.⑤ コスト(サービス内容と照らした総合判断)
  4. 4.変更後に「よかった」と思われるポイントとは
    1. 4.1.対応スピードが劇的に改善した
    2. 4.2.ニーズに合ったサービス提供が受けられるようになった
  5. 5.変更を検討したら、まず相談から
  6. 6.ビル管理会社の変更・リプレイスのご相談はお気軽にどうぞ

管理会社を変更すべき3つのサイン

「不満はあるけど、変更するほどではないかも…」と迷っている方のために、実際に変更相談が多く寄せられる典型的なパターンをお伝えします。以下の3つに1つでも当てはまる場合は、変更を真剣に検討するタイミングです。

① 緊急対応・修繕対応が著しく遅い

最も多いご相談が「対応スピードへの不満」です。具体的には次のようなケースが目立ちます。

  • 故障や不具合の連絡をしてから一次レスポンスが2日以上かかる
  • 修繕の見積もりが1週間以上届かない
  • 「確認します」と言われたまま返答がない

ビル管理において対応スピードは、テナントの満足度や物件の価値に直結します。緊急事態への初動が遅れると、二次被害やテナントとのトラブルにつながりかねません。「連絡してから2日以内に一次回答がある」は最低ラインと考えてください。

② 突然の値上げ交渉や他社との価格差

2つ目は費用面の問題です。「急に管理費の値上げを提示された」「相見積もりを取ったら他社が数万円単位で安かった」というケースは非常に多く見られます。

管理会社を変更する動機としてコストは重要な要素ですが、単純に「安ければいい」ではなく、「サービス内容が同等かどうか」を必ず確認することが大切です。見積比較の際は金額だけでなく、対応する業務範囲や緊急時の対応体制も合わせて確認しましょう。

管理費の値上げ交渉が増えている背景には、業界全体のコスト構造の変化があります。

公益社団法人・全国ビルメンテナンス協会の調査(ビルメンテナンス情報年鑑2025)によると、2024年度の継続物件における契約改定率(前年度比増加率)は官公庁2.7%・民間2.6%となっており、人件費上昇を背景に管理料の改定が業界全体で進んでいます。

一方で、その上昇幅は賃金上昇に追いついていないケースも多く、複数の管理会社から同時期に値上げを提示される事態が起きやすい環境にあります。

出典: 公益社団法人全国ビルメンテナンス協会「ビルメンテナンス情報年鑑2025(第55回実態調査)」(2025年3月)

③ 管理品質のずさんさ(法定管理の漏れ・清掃品質の低下)

見落とされがちですが、実は深刻なのが「管理品質の劣化」です。次のような状況は明らかな品質低下のサインです。

  • 清掃が行き届いておらず、共用部が常に汚れている
  • 法定点検・法定管理に漏れがある、必要な報告書が提出されない
  • 共用部や非常階段に私物・ゴミが放置されている
  • ゴミ置き場が慢性的に不衛生な状態

特に法定管理の漏れは、建物オーナーが法的責任を問われるリスクもあります。「なんとなく管理が甘い気がする」と感じたら、早めに実態を確認することをおすすめします。

管理会社変更の流れ|相談から引き継ぎ完了まで約3ヶ月

「変更したい」と思ってから実際に新しい管理会社での運営がスタートするまで、民間ビルの場合は一般的に約3ヶ月かかります。この期間を知らずに動くと、タイムスケジュールがずれて現管理会社との関係がこじれることもあります。

時期

やること

1ヶ月目

仕様確認・新管理会社への相談・見積取得・比較検討

2ヶ月目

現管理会社への解除通知・新管理会社との契約締結

3ヶ月目

引き継ぎ対応・資材撤去・搬入・新管理会社によるサービス開始

STEP1(1ヶ月目):現状整理と候補会社の選定

まずは「今の管理で何が問題か」を整理します。対応スピード、清掃品質、法定管理の漏れ、コストなど、不満のポイントを具体的に書き出しましょう。その上で、それらの課題を解決できるサービスを持つ会社を選定します。

見積依頼の際は、現行の仕様書や管理範囲を共有すると比較がしやすくなります。金額だけでなく、「どのような体制で対応するか」「緊急時の連絡フローはどうなっているか」まで確認することが重要です。

STEP2(2ヶ月目):契約解除通知と新会社との契約

管理委託契約には「解除通知期間」が定められています。通常は3ヶ月前通知が一般的ですが、契約書によって異なります。

まず現在の契約書の「解除通知期間」を確認してください。この期間を過ぎてしまうと、意図しない期間延長が発生し、二重コストが生じることもあります。通知後は速やかに新しい管理会社との契約を締結しましょう。

STEP3(3ヶ月目):引き継ぎ・スムーズな移行

引き継ぎ期間は最もトラブルが発生しやすいフェーズです。現管理会社からの引き継ぎが雑になると、「鍵の有無の確認ができない」「設備の状態が把握できない」といった問題が起きます。

引き継ぎ時に確認すべき主な項目を整理しておきましょう。

  • 各エリアの鍵の保管場所と管理状況
  • 設備台帳・点検記録・修繕履歴などのドキュメント類
  • テナントへの周知タイミングと方法
  • 現場スタッフの転籍・引き上げの確認(常駐スタッフがいる場合)

特にスタッフの転籍問題は見落とされがちです。現管理会社のスタッフがそのまま新会社に転籍するのか、旧会社に引き上げられるのかによって、現場運営の継続性が大きく変わります。事前に明確にしておきましょう。

失敗しない管理会社の選び方|比較で見るべき5つのポイント

「他社より安いから変えた」だけでは失敗するケースもあります。変更が成功するかどうかは、「変更理由の課題に対して的確に解決できるサービスを選べているか」にかかっています。

以下の5点を軸に比較しましょう。

① 緊急時・日常対応のレスポンス速度

対応スピードへの不満で変更を検討している場合、新しい会社の「一次レスポンスの目安時間」を必ず確認してください。

口約束ではなく、提案書に明記されているかもチェックポイントです。

② 清掃・設備管理の品質水準

実際に、検討されている管理会社の管理している物件を見学させてもらうのが一番の確認方法です。

共用部の清潔感、設備の整備状況、ゴミ庫の状態など、現場を見れば管理水準はおおよそ把握できます。

③ 法定管理・報告体制の整備

法定点検の実施状況、報告書の提出フロー、記録の管理方法などを確認しましょう。「報告書をいつ・どのような形式で提出するか」を事前に確認しておくと安心です。

④ 実績・信頼性

管理実績の数や種類、会社の設立背景なども判断材料になります。

特に公共施設の指定管理実績がある会社は、厳格な品質基準を求められる環境での管理経験があるため、民間ビルの管理においても一定の品質水準が期待できます。

ビル管理は参入企業が多く、選定に慎重さが求められます。

矢野経済研究所の調査(2025年)によると、国内のビル管理市場規模は2024年度で約5兆1,615億円に達し、多数の事業者が競合しています。規模が大きく実績の豊富な会社ほど、緊急対応やトラブル対応のノウハウが蓄積されている傾向があります。

特に公共施設の指定管理実績がある会社は、厳しい品質管理基準のもとで運営経験を積んでいるため、その実績は民間ビルの管理にも安心感の根拠になります。

出典: 矢野経済研究所「ビル管理市場に関する調査(2025年)」

⑤ コスト(サービス内容と照らした総合判断)

価格比較の際は、単純な月額費用だけでなく、含まれるサービス範囲(清掃・設備・緊急対応・報告書作成など)を細かく照らし合わせることが大切です。一見安く見えても、個別対応費用が別途発生するケースもあります。

変更後に「よかった」と思われるポイントとは

実際に管理会社を変更されたお客様から多くいただく声として、次の2点が圧倒的に多く挙がります。

対応スピードが劇的に改善した

「以前は何かあっても連絡がなかなかつかず、2〜3日待つことも珍しくなかった。変更後は当日中に連絡が来るようになり、テナントからのクレームが激減した」——このような声は非常に多く、対応スピードの改善が最も直接的な満足につながっています。

ニーズに合ったサービス提供が受けられるようになった

「こちらの要望をしっかり聞いてくれる」「提案が具体的でわかりやすい」——以前の管理会社では一方的な対応が続いていたのに、変更後は細かいニーズへの対応や、改善提案を積極的にしてもらえるようになったという声も目立ちます。

管理会社との関係は長期にわたります。コストも大切ですが、「信頼できるパートナーかどうか」という視点で選ぶことが、長期的な満足度につながります。

変更を検討したら、まず相談から

管理会社の変更は「面倒そう」というイメージがある一方で、正しい手順を踏めば約3ヶ月でスムーズに移行できます。重要なのは、「なぜ変えたいのか」という課題を明確にし、その課題を解決できる会社を選ぶことです。

変更を成功させるためのポイントを最後に整理します。

  • 変更を検討すべきサインを見逃さない(対応遅延・品質低下・費用面の不満)
  • 契約書の解除通知期間を早めに確認する(通常3ヶ月前)
  • 引き継ぎ時の鍵・書類・スタッフ問題を事前に確認する
  • 新会社は価格だけでなく対応品質・実績・信頼性で選ぶ

「今の管理会社に不満があるが、どこに相談すればいいかわからない」という場合でも、まずは無料相談から気軽にお問い合わせください。現状の仕様書や契約書がなくても、現状のヒアリングから対応いたします。

ビル管理会社の変更・リプレイスのご相談はお気軽にどうぞ

株式会社旺栄は、学校法人中央工学校グループの建物総合管理会社として、東京23区を中心に民間ビル・公共施設の管理実績を積み重ねてきました。

クイックレスポンスと丁寧な対応を強みに、管理会社の変更・リプレイスのご相談にも対応しております。現在の管理状況に課題を感じている方は、まずはお気軽にご連絡ください。

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